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★ 冠婚葬祭がいど ★

人が集まれば文化が生まれる。
祭りを通してセネガルの文化に触れよう。


★はじめに★
セネガルにはたくさんの祭りごとがる。またそれらは大多数の人が信仰するイスラム教と深く根付いている。
特に記述の無い限りはイスラム教のものだが、宗派や地域によって方法は多彩である。
なお、イスラムは太陰暦を用いているため、祭りの時期も年毎にずれていく。

★断食明け★
「コリテ」。約1ヶ月間(新月から新月まで)のラマダン(断食)終了を喜ぶ祭りである。
なぜか、マラブー(イスラム高僧)が「今日が新月だ」と発表しないと新月とならないそうで、宗派によって日がずれることもあり、不思議。(2002年がそうであった)
深夜に「今日が新月だ」と発表されるため、発表があると、人々は一斉に喜び、町に繰り出す。僕もたまたま深夜の町に繰り出していたら、それに遭遇してしまった。
道は人で溢れかえり、車は全然進めない。よく見ると、道路で翌日用の衣装(イスラム正装着や靴)を売っている。

★タバスキ★
上記「コリテ」(断食明け祭り)から約2ヵ月後にタバスキという祭りがある。イスラム最大の祭り。この日のために何ヶ月も前から羊を飼う。そしてこの日に一斉にさばき、家族みんなで食べる。
料理中
おばちゃんたちは料理に掛かりっきり。タバスキは一番楽しみなお祭りだそうだ。

羊のさばき方
・ 血を溜めるための穴を地面に掘る。
・ 羊を横たわらせ、補助の人が足をつかみ、動けなくする。
(このとき頭をメッカの方向に向ける)
・ 「ビシミライ」(イスラムの神の名)を唱え、首の動脈をナイフで切断する。
・ 死後、皮を剥ぎ、ナイフやなたでばらばらに解体する。
・ 予算がある家は、男性1人が羊1匹を絞める。(女性は行わない)

内臓や足はスープに、肉の部分は炭火でやいてがぶりつく。こんがり焼けた肉はとても美味しいが、その目の前でおばちゃん達が取出した内臓を下ごしらえしたり、すぐ横で少年がなたで羊の頭をガンガン叩いて解体している様は、慣れないとちょっと凄い。。

とにかく、みんなで羊を食べる、みんなが楽しみにしている祭りである。

「てらんが写真館」 → タバスキ 参照 (ショック画像注意)
「たびっき」 → アフリカの月と太陽 参照

★新年★
上記「タバスキ」からさらに次の新月にイスラム暦のお正月となる。
人々は小さな子供も含めて正装をし、近所へあいさつ回りに出掛ける。
この日は子供達は大人にお年玉をもらえる。

★結婚式★
男女が愛し合ったり、親が勝手に(?)決めたり、、理由は様々だとしても、とにかく結婚をし、子供を作り、家庭を築くというのはセネガルでも同様である。
結婚式は地域や宗教、予算によって様々なスタイルがある。

ウォルフ族の結婚式の流れの例
・ 新婦の実家に親戚知人が大勢集まる。
・ このとき新婦は化粧のため美容院に行っていて不在、新郎は遠い地方にいて不在。
・ 来客が大勢なので、順番に適当なグループになり、大皿で一緒に食事をする。
(メニューは ヤッサギナウ=鶏肉丼の玉ねぎソースがけ だった)
・ 来客同士おしゃべりをしている。
・ 新婦が美容院から戻ってくる。涙ぐんでいる。
(すごい派手な化粧、しない方が美人?)
・ このときの車はたくさんの飾りをつけ、クラクションを盛大に鳴らしながらやってくる。
・ 新婦は来客と1人ずつ挨拶をする。男女の区別無く、抱き合い頬を寄せ合う。
・ このとき、個人的にプレゼントやお祝い金などを渡す人も居る。
(ちなみに、僕は同僚の結婚式で日本の扇子をプレゼントした)
・ 近所の広場に椅子を並べて女性達が座り、セネガル太鼓の音楽隊やスピーカーセットによるセネガル音楽をかけ、聞いている。
・ 女性と男性は基本的に一緒には居ないようだ。女性達が音楽を聞くために広場に座っている間、男性達は近所のモスケ(寺院)でお祈りをする。
・ 帰る人はこの辺で適当に解散してゆく。
・ 広場の音楽は夜中まで果てしなく続き、若者は2次会としてディスコパーティーのような事をする。(もちろん酒類は一切無し)

大規模な結婚披露宴の例
・ 式開始前、自宅及び近所の道路を利用して、来客用の食事を振舞う。
(勝手にテントを張ってしまうので道路は通れなくなる)
・ 式開始。式場(海軍施設)に来客、新郎新婦が集合する。
(日本の結婚披露宴と似たスタイル)
・ 特に何をするでもなく大音量の音楽を聴きながらジュースを飲み、簡単なお菓子類をつまむ。
・ 新郎新婦との挨拶。来客が一人一人新郎新婦と抱合い頬を寄せ合う。
・ このとき、一緒に写真撮影をする。
・ ひたすら大音量の音楽が続き、帰る人は適当に帰っていく。

結婚指輪はしたりしなかったり。特に決まりは無い。
女性の服装についても結婚後も特に変化は無い。

なお、イスラム教は一夫多妻制であり、これについてはセネガル人の中でも賛否両論だが、僕の周りでは、男性は肯定、女性は否定している人が多い。

★葬式★
人が亡くなると悲しむ。日本と同様である。人が集まり葬式もする。

セネガルにおけるイスラム式の一般的な葬式の流れ
・ 人が亡くなると近所のモスケ(寺院)で遺体の体を清め氷と共に箱に安置する。
(モスケ内にはこのための専用の部屋がある。病院であれば遺体用の冷蔵庫に保管)
・ 親戚や知人が遺族を弔問に訪れる。
・ 男性達は上記近所のモスケで体を清める。(モスケ内での祈りは任意)
・ 区切りのよい祈りの時間(14時や17時)になると、墓地近所のモスケに移動する。
(遺体は再度清められ、白い布で体全体を包む)
・ 男達全員でモスケの外に整列し、祈る。
(普段はモスケの内部で祈るが葬式の時は例外。ひれ伏す動作もしない)
・ 墓地に移動する。
(この移動は全ての交通の最優先になる)
・ 遺体を土葬する。
(左肩が空を向き、顔がメッカの方向を向くように土葬)
・ 解散。

なお、女性は布で頭からすっぽり体を覆い遺族を弔問に訪れることはできるが、葬式には参加できない。埋葬時にも墓地には入れない。ただし後日墓参りは可能。

未亡人に対しては、香典(現金)を任意で渡す。金額は特に決まっていない。100F~10,000Fくらい。ただし手渡すことはせず、彼女の目の前の床に置く。

★命名式★
仏語でバプテム。ウォルフ語でンゲンテという。
子供が生まれてから1週間後に命名式が行われる。それまで、赤ちゃんには名前は無い。
葬式と同様に重要な儀式らしく、バプテムを理由に仕事を休むことは当然のようだ。

★路上の祭★
何のためかよく分からないが、路上での祭りをよく見かける。
結婚式であったり、セミナーであったり、会議であったりするようだが、道幅いっぱいにテントを張り、たくさんの椅子を並べ、きれいに着飾った人たちが座っている。
セネガル太鼓をたたく兄ちゃん達がどんちゃかどんちゃかやっていることもあれば、スピーカーセットでセネガル音楽を大音響で流しつづけている場合もある。
ポイントは、ただずっと座っているということである。
途中、昼飯タイムがあり、みんなで地面に置いた大皿を囲んで食事をすることはあるが、基本的にはただずっと座って音楽を聴いている。
何度かこのような祭りに呼ばれたが、いまだに楽しさを分かち合えない。。

★キリスト教の祭★
復活祭、昇天祭など、キリスト教の主な日も、国民の祝日となる。

★クリスマス★
キリスト教徒も居るので、クリスマスの存在は定着している。
都市ではクリスマスツリーを飾ったり、電飾が飾られたりするのを見ることができる。
教会ではミサやコンサートなどのイベントが行われる。特にダカールのカテドラルやサンルイにあるセネガル最古の教会などでは、多くの人で賑わう。
僕もクリスマスのカテドラルを見学したが、ミサ後にパンをもらい、その後賛美歌が歌われた。真夜中に教会で聞く賛美歌はなかなかよかった。
キリスト教徒でなくても、夕食には家庭で鶏肉を食べ、それなりに盛り上がるようだ。

★土着宗教の祭★
地方、特にセネガル南東部へ行くと、土着宗教も残っている。仮面や奇抜な衣装をつけた踊りや、成人式の闘いの儀式なども見ることができる。
また、割礼の習慣も残っている地域が多い。

★おことわり★
なお、上記は僕が実際に体験したり見たり聞いたりした事をもとにしているので、間違いやその他の形式も多々有り得ることをご了承ください。

「暮らしのがいど」 → イスラムがいど 参照





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